スピリット・エアロシステムズは2019年12月20日(金)、ボーイングが737 MAXの生産を一時的に停止するとの発表を受け、2020年1月1日(水)以降に予定されている737 MAXの胴体配送を停止するよう通知が入ったと公表しています。
これを受け、スピリットは1月1日以降、737 MAXの胴体組み立てを停止します。生産再開のスケジュールは、ボーイングと密にコミュニケーションを継続し、決定します。同社は737の胴体組み立てを担っており、鉄道を利用してボーイングのレントン工場に胴体を輸送、納入しています。
737コンポーネントの収益は、スピリットの年間収益の50%以上を占め、生産停止は一時的であるものの、財務や経営状態、キャッシュフローに悪影響を及ぼすと明言しています。この一時停止に関連する財務情報は、2019年第4四半期および通年の決算報告で公表される予定です。
737 MAXの墜落事故以降、ボーイングはこの機種を月産52機から42機に下げたものの、2019年12月現在で納入待ちの機数が400機超となり、すでに納入済みの機数を上回る在庫を積み重ねています。スピリットは、2020年は現在より低いレベルでの生産体制になることが予想されるとし、コストを抑えるためすべての潜在的に取り得る手段を評価している段階です。