航空自衛隊は2020年2月7日(金)、オーストラリアの森林火災に対応する国際緊急援助活動を終結します。オーストラリア政府との調整を経て、同日付けで、河野防衛相から活動終結が命じられました。
オーストラリアの森林火災が広がりと激しさから、オーストラリア政府の要請を受け、空自は1月15日(水)から国際緊急援助活動を実施していました。派遣されたC-130H輸送機2機は、車両や消火関連器材のべ約11トン、オーストラリアの軍人、予備役、消防士、そして被災者およそ600名を輸送しています。人員輸送や物資輸送などオーストラリアのニーズを確認しながら、調整会議をへて任務を行いました。
現地での活動中、在オーストラリアの日本大使が激励に訪れたほか、シドニーの日本人学校の生徒たちがその活動に感謝する機会もありました。一連の活動は2月7日(金)に終了し、現地拠点のリッチモンド空軍基地を2月8日(土)に出発、小牧基地へ2月9日(日)に帰国する予定です。
河野防衛相は、オーストラリアの要請に応えた国際緊急援助について、自衛隊が長期に渡り活動し、さらなる関係強化につながるだけでなく、それぞれの隊員同士の信頼関係の強化にも役立ったと評価しています。