OAG見通し、「新型コロナウイルスによる航空需要はやがて回復」

OAG見通し、「新型コロナウイルスによる航空需要はやがて回復」

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旅行関連のデータと知見の提供で世界をリードするオフィシャル・エアライン・ガイド(Official Airline Guide:OAG)は2020年2月6日(木)、新型コロナウイルスによる影響と航空需要について、過去のSARSやエボラ出血熱の例を出し、やがて回復するとの見解を発表しています。

中国の新型コロナウイルス封じ込め対策に伴い、現在、中国の国内航空サービス市場と、一部の国際市場では、これまでにないほど航空座席数が低下しています。しかしながら、ウイルスや経済不況、自然災害は、いずれも過去に航空需要に影響を与えたものの、通常は短期的で、需要の回復に伴い、乗客数は増加すると説明しています。

2003年に発生したSARSでは、世界中で座席提供数が減少しましたが、間もなく回復し、それまでの過去5年間の年間成長率2.5%よりもかなり高く、2004年には7.4%、2005年には4.8%の平均成長率を達成しました。もしSARSが発生しないまま成長が継続していた場合を想定すると、発生した場合の方が座席提供数がより増加したという結果になっています。

また、主に西アフリカに限定されていたエボラ出血熱では、ウイルスが発生し始めた2013年には、航空会社が市場から約100万座席減らしたことにより、成長率も3%減少しましたが、翌年には回復、2度目の発生で再び停滞したものの、その後は再びプラスの傾向に戻っています。

これらの前例を受け、OAGは、新型コロナウイルスによる影響はまだ予測できないとしつつも、通常は混乱のピークから約6カ月後までに回復し、航空旅行需要の回復力に伴って、成長率もいずれ回復すると分析しています。

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