日本政府観光局(JNTO)は2020年2月の訪日外客数が推計で前年同月比58.3%減の108万5,000人で5カ月連続で前年同月を下回ったと発表しました。2019年2月の260万4,000人から約152万人減となりました。
2019年は春節が2月でしたが、2020年は1月になった反動減に加え、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により、団体ツアーなどが販売禁止された中国市場が前年同月比で87.9%減と大きく縮小しました。また、東アジア4市場でも計71.9%減と大幅な減少を見せたほか、欧米豪市場ではアメリカ、カナダ、イギリス、イタリアなどで20%減となりました。
新型コロナウイルスの流行で、運休・減便による航空座席供給量の減少や訪日旅行を控える動きが発生し、訪日外客数全体で前年同月比を下回りましたが、インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、ロシアでは、2月としての旅客数が過去最高を記録しています。増加した背景としては、航空会社などと連携し展開してきた訪日旅行プロモーションや、新規就航や季節便などによる航空座席供給量の増加が寄与していると説明しています。