P&Wエンジンから六価クロム発見、オランダ国防省が報告を公表

P&Wエンジンから六価クロム発見、オランダ国防省が報告を公表

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オランダ国防省は2020年4月24日(金)にプラット・アンド・ホイットニー(P&W)から、航空機用ターボファンエンジンの一部から六価クロムが発見されたと報告を受けたことを公表しました。

六価クロムは、エンジン内部の表面で発見され、原因は不明ですが、燃焼中の高温で生成する可能性があると想定し、調査しています。どのエンジンからどのくらいの六価クロムが測定されたのかは不明です。

P&Wからの報告の直後、国防省は航空機エンジンの作業を一時停止しました。作業は再開されましたが、安全に作業するための予防措置が講じられています。P&Wのエンジン搭載機だけでなく、全ての航空機用エンジンに当てはめて予防措置を実施しています。

国防省は専門家と共に、独自の調査を実施しているほか、アメリカ軍とも密接に連絡を取っています。P&Wからは、2020年6月30日(火)までにこの結果を報告する予定です。

六価クロムは、重金属で有害性を有する物質が含まれています。代表的な中毒症状として鼻中隔穿孔という病気があります。症状としては、右の鼻の穴と左の鼻の穴の間にある壁に穴が開くものです。そのほかにも、がんや皮膚、気道障害を示すことが知られており、これらの症状は六価クロムが強い酸化力を持つためと考えられています。

期日: 2020/04/24 〜 2020/06/30
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