ANA、2020年3月期決算 売上高4.1%減、営業利益63.2%減

ANA、2020年3月期決算 売上高4.1%減、営業利益63.2%減

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ANAホールディングス(ANA HD)は2020年3月期決算を発表しました。売上高は前年比4.1%減の1兆9,742億円、営業利益は63.2%減の608億円、経常利益は62.1%減の593億円で、年度末にかけて発生した新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況となっています。

航空事業の旅客部門では、国内線で堅調な需要や各種割引運賃を需要に応じて設定したこと、国際線では新規路線の開設やハワイ線へのA380投入などによるネットワーク拡大で、第3四半期までの業績は堅調に推移しました。しかし、新型肺炎の感染拡大に伴う世界各国の入国制限措置や国内の外出自粛などの影響を受け、国内線では2月末から、国際線では1月末から需要減退の影響を受けています。

また、格安航空会社(LCC)部門では、2019年10月にピーチとバニラエアを統合し、バニラエアの10路線の移管終了後も、2020年3月に成田発着の鹿児島、長崎線を開設するなど路線拡大を図りましたが、新型肺炎の影響により、2月以降、国際線と国内線で運休・減便を実施し、旅客数、収入ともに前期を下回っています。

貨物では、米中貿易摩擦などの影響を受け、日本発と海外発ともに通期で貨物需要が低迷したこと、また新型コロナウイルスの影響で多数の減便が生じ、輸送重量、収入ともに前期を下回りました。

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