アメリカ海兵隊で40年以上に渡り運用してきたCH-53の最新バージョン、CH-53Kキングスタリオンがアメリカ陸軍のユマ試験場で2年以上にわたりテストを実施しています。最近は、飛行制御ソフトウェアのアップデートを検証しました。このほか、砂嵐の状況で搭乗員を守りながら着陸する試験や地上での給油などを実施しました。
CH-53Kは7,500馬力のエンジンを3基搭載し、従来型のCH-53Eスーパースタリオンよりも約20パーセント増加した約30,000ポンドの荷物を吊り下げて100マイル以上の距離を飛行することが出来ます。
さらに、飛行制御のコンピュータ化、フライバイワイヤー技術の採用、機体の軽量化により、視界の悪い環境下でパイロットの操縦に関連する負担が軽減されます。今後、2021年春には初期運用テストと評価訓練期間に入り、パイロット、搭乗員、整備員たちの訓練も並行して実施されます。