ブリテン・ノーマン アイランダー、1名操縦可能に 半自律化に着手

ブリテン・ノーマン アイランダー、1名操縦可能に 半自律化に着手

ニュース画像 1枚目:アイランダーと同型のディフェンダー
© Britten-Norman
アイランダーと同型のディフェンダー

イギリスの航空機メーカー、ブリテン・ノーマンはアイランダーを1名で操縦できるよう、半自律化の開発に取り組みます。無人化技術を手がけるスタートアップのブルーベアと提携し、2020年代半ばに市場に提供する予定です。

ブリテン・ノーマンとブルーベアは2020年10月から開発に着手し、副操縦士が担う運航支援を無人化技術に置き換え、1名での運航が可能か実証します。この機能の開発で、地域間を結ぶリージョナル航空会社に、大幅な効率化とコスト削減につながる効果をもたらすことができます。

さらにブリテン・ノーマンは、自動車がグリーン技術や自律技術を適用した自動走行を実現しつつあることを踏まえ、航空業界の未来も同様の革命が起こるとコメントしています。航空自律技術の分野でブルーベアは、実績を積んでいることから、新たな未来に向けた開発に取り組みます。

アイランダーは1965年6月13日(日)に初飛行し、これまでに55年に渡り、さまざまな進化を遂げ、1,200機超を販売しています。これまで旅客・貨物輸送から救急搬送、捜索救助など、さまざまな役割で使用されています。短距離の離着陸能力が評価され、長さに制約のある滑走路、さらに「アイランダー」の名称の通り島嶼を結ぶ路線で使用されています。

この飛行機はリージョナル航空会社が使用しており、その運航費、維持費、さらに将来的には持続可能な社会への対応も進める必要があることから、まずは半自律飛行を実現し、さらにゼロカーボンなど2030年代までに、道路や鉄道より速く、環境に優しい航空輸送の実現を目指します。

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