中国東方航空、上海の駐機数ゼロに コロナの需要急減から回復

中国東方航空、上海の駐機数ゼロに コロナの需要急減から回復

ニュース画像 1枚目:上海・浦東国際空港 イメージ
© 中国東方航空
上海・浦東国際空港 イメージ

中国東方航空は2021年3月12日(月)、本拠地の上海・浦東国際空港で駐機していた全ての航空機の定期運用を再開したと発表しました。最後の機材は、機体記号(レジ)「B-303E」のエアバスA320neo型機で、整備士たちが慎重にバッテリーを接続し、主翼、垂直尾翼などの動作、各種パネルなどを確認し、清掃を経て、運航ラインに戻りました。

2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより世界の航空需要は大幅に減少。国際航空運送協会(IATA)の統計では、ピーク時にはおよそ3分の2の定期便が運休し、機体は世界各地の飛行場に駐機される状態となっていました。世界的に航空需要が激減する厳しい状況に置かれている中、中国での旅客数は回復基調にあり、中国東方航空の1日平均の旅客便数は約2,400便に回復しています。

中国東方航空も旅客需要の急減に直面する中、機体を飛行場に駐機。一方で貨物需要への対応で、A330旅客機14機のエコノミークラスのシートを取り外し、一時的な貨物仕様として改修し、約6,000便を運航しました。これにより、危機的な時期を乗り切り、中国での需要回復局面に対応しています。

現在、中国国内線ではワイドボディ機を使用し、国内線の供給座席数は増加傾向にあります。例えば、北京と上海を結ぶエクスプレス便ではワイドボディ機を多用し、武漢と上海を結ぶ定期便でもボーイング787型機を使用するなど、中国国内でのネットワーク拡充にビジネスの重点を置いて展開しています。

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