ジェットスター、春秋航空が日本の国内線に進出すると、日本航空(JAL)や全日空(ANA)は多くの路線を展開するだけに競合することも予想される。このような状況について、ANAの伊東社長談として、「運賃は下がる」、「どう路線を張るか」とのコメントをサンケイビジネスが伝えている。
格安航空会社(LCC)の参入はこれまで多くの事例で運賃が下落する傾向。一方で過当競争になり、撤退する会社も見られた。ただ、ジェットスターは複数の国で同一ブランドで国内線に参入。そのノウハウの蓄積は多い。また、最近ではLCCのアライアンス入りも始まっており、例えばエア・ベルリンは2012年にもワンワールド入りし、ジェットスターはカンタスだけでなく、ワンワールドとの連携を深め、ネットワークが充実している。
一方で、ANAは関西空港を拠点にしたLCCビジネス「A&Fアビエーション」に出資。そのA&Fは関西空港での就航開始に向けて準備に奔走している話が航空業界関係者から伝わってくるが、外資の国内線参入の対抗馬がA&Fなのか、それともANA本体なのか。JALはジェットスターと協力するのか、それとも海外進出をめざすスカイマークが対抗するのか。LCCビジネスの国内線が一気に熱くなりそうだ。