ボーイング、787を5カ月ぶりに納入再開

ボーイング、787を5カ月ぶりに納入再開

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© Boeing
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ボーイングはおよそ5カ月、163日ぶりにボーイング787型機を航空会社に引き渡しました。引き渡しが止まる前の最後の引き渡しは、エティハド航空向け787-10型の機体記号(レジ)「A6-BMI」で、2020年10月13日(火)でした。再開後、初の引き渡しはユナイテッド航空向け787-9型のレジ「N29985」です。この機体は2021年3月27日(土)にチャールストン工場からサンフランシスコ空港にフェリーされています。

納入が止まっていた期間、ボーイングは機体の製造過程の再確認、特に機体後部の胴体を結合する部分について確認していました。部分的に胴体を分解し、要求する基準に合致しているか作業が続けられていました。

この5カ月で787の未納入の完成機は、96機となった模様です。このうち43機は保管されています。コロナ禍の影響から、ノルウェー・エアシャトル(ノルウェイジャン)が長距離事業から撤退、これに伴い契約変更や納入時期延期など航空会社の事業変更が発生したためです。また、製造後に初飛行前の機体は11機ほどと見られます。このため、航空会社への納入を待つ機体は42機です。

コロナの影響から通常の納入ペースと異なるため、未納入分の解消には時間がかかると見られます。この42機のうち、全日空(ANA)向けには9機、日本航空(JAL)向けには2機で、機種はANA向けJA902Aの787-10以外は全て787-9です。

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