ガルフストリームG500、性能向上の取り組み続く 【今日は何の日】

ガルフストリームG500、性能向上の取り組み続く 【今日は何の日】

ニュース画像 1枚目:G500 / G600
© Gulfstream
G500 / G600

6年前(2015年/平成27年)の5月18日(月)、ガルフストリーム・エアロスペースは新たに開発したG500で初飛行しました。コクピットは従来の操縦桿からサイドスティックに変更、アビオニクス、客室なども同社の従来機から大きな変更が加えられ、ガルフストリームはG500/G600を全く新たな機種として市場に発表しました。

新しいG500は、マッハ0.90で5,000海里、約9,260キロ、マッハ0.85で3,800海里、約7,038キロを飛行することできます。最大速度はマッハ0.925でG650やG650ERと同じ速度となります。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー・カナダPW814GAエンジンを採用し、燃費性能や騒音の低減が図られています。

G500をベースとし胴体が長いG600は、共通性を持つ機種で同時期に開発が進められました。G500は8,000キロメートル(km)から9,000km、G600は10,000kmから12,000kmの航続距離を備えたビジネスジェット機です。G500は2018年9月、G600は2019年8月に顧客に引き渡しされました。ガルフストリームは2021年3月、G500/G600プログラムで100機目を顧客に納入したと発表、初飛行から6年、納入から3年で節目の機体納入でした。

型式証明を取得するまでの試験飛行実施時に航続距離の延長を決定。そのため、試験飛行を予定より多く重ね、2018年の納入となりました。その後も試験飛行を続けており、航続距離の延長、スピードの改善を続けています。2020年10月、G500はマッハ0.85で9,816km、マッハ0.90で8,334kmの性能に改善。G600のマッハ0.85での航続距離は12,223km、マッハ0.90では10,371kmに向上しています。性能向上への取り組みは、ビジネスジェットの競争が激しくなっていることも表しています。

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