A330-900、ICAOのCO2新基準に適合 EASAから認証

A330-900、ICAOのCO2新基準に適合 EASAから認証

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エアバスは2021年5月26日(水)、大型旅客機として初めてA330-900が国際民間航空機関(ICAO)の新たな二酸化炭素排出基準を満たす認証をヨーロッパ航空安全庁(EASA)から取得したと発表しました。ICAOの航空環境保全委員会(CAEP)が策定、ICAO理事会で2017年に合意した基準に基づく認証です。新たなCO2排出基準は、2028年1月以降に製造される航空機は全て準拠する必要があります。

ICAOは加盟国に新たな基準を勧告し、これを受けてEASAは民間航空機の認証要件にCO2の新基準を導入しました。主要な認証機関としては、初めて新基準を適用した事例でもあります。エアバスは今後、製造する他の機種についても新たなCO2基準の認証を2028年1月まで、順次取得を目指します。

この新たなCO2基準は、航空機の燃料消費率に基づく指標が一定値以下になるように義務付けています。対象の航空機は、最大離陸重量5,700キログラム(kg)以上のジェット機、8,618kg以上のプロペラ機です。新基準は、2020年1月から適用されており、新たに設計する航空機はすでに対象となっています。また、2023年1月から一定の設計変更を行う場合は新基準の対象となり、2028年1月から製造が継続される全ての航空機が対象になります。

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