アメリカの新規航空会社、ブリーズ・エアウェイズが2021年5月27日(木)、運航を開始しました。コロナ禍から回復基調にあるアメリカ国内線で、人々の旅行意欲を刺激するとの見方をタンパ空港は示しています。
初便はタンパ/チャールストン線を運航。現在の保有機はモノクラス118席仕様のE195の3機で、夏までにモノクラス108席仕様のE190を10機導入し、計13機体制に拡大します。すでに導入した3機はアズール・ブラジル航空からリースしたE195ですが、残る10機はリース会社のノルディック・アビエーション・キャピタルと契約したE190です。これらの機材の運航にあたり、整備部品の調達を目的とした長期の部品プール契約をエンブラエルと締結しています。
運航路線はアメリカ東海岸、南東部、南西部、中西部を中心に展開する計画です。新会社が運航する90%の路線は、他の航空会社が運航していない直行便です。いずれも過去に運休・減便された路線で、E190/E195はこうした市場に適した機材とニールマンCEOが明らかにしていました。
さらにブリーズ・エアウェイズは、A220-300を60機、発注済みです。この機材は2021年10月に初号機が納入予定で、5年間にわたり、月1機が納入される計画です。A220では2時間以内の飛行時間で運航できる路線が計画されており、この機材はプレミアムクラスが「2-2」配列、普通席が「2-3」配列のシートが装備される予定です。
なお、ニールマンCEOはこれまで、ジェットブルー、アズール・ブラジル航空、カナダのウェストジェット、モーリス・エアの創業に関わり、今回は5社目の航空会社立ち上げです。ジェットブルー、アズール、ウェストジェットともいずれも成功を収め、モーリスもサウスウェスト航空に売却とその手腕に定評があり、コロナ禍での船出とあわせていっそうブリーズ・エアウェイズも動向が注目されます。