スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)は2021年6月28日(月)、新たなプレミアムエコノミークラスをボーイング777-300ER型機に搭載すると発表しました。2021年10月から段階的に搭載を開始し、保有する全12機への搭載完了は2022年夏スケジュール開始の2022年3月末の予定です。日本路線にも遅くとも2022年3月末には、新プレミアムエコノミーを搭載した機体が導入されます。
プレミアムエコノミーは「2-4-2」配列で24席を搭載。これにより、ファースト8席、ビジネス62席の上級クラスとともに、優先搭乗や機内食を含め、適度な価格で満足度の高いサービスを楽しむことができます。価格は路線によってエコノミーと比べ250〜350スイスフラン、日本円に換算すると3万円から4.2万円高くなります。
SWISSはプレミアムエコノミーにドイツのシートメーカー、ZIMが手がけた「PC02 ZIMmagic+」を採用しています。これは、背中部分が固定されたバックシェルシートで、プライバシー感が高めるため、顔付近の左右に小さな壁が設けられています。
座席の背もたれ部分を倒しても固定されているため、後ろに座る旅客のスペースへの影響はありません。座面が前方にスライドし、背中部分がリクライニングし、前方から座席が迫ってくることもありません。
シート幅は46〜48センチメートル(cm)で、エコノミーの43.4cmより広くなり、シートピッチはエコノミーの78.7cmから20cm広い99cmで、レッグレストと共に足元スペースの快適性が高められています。
機内サービスではウェルカムドリンクの提供、機内食は陶器で提供される3種類の温かいメニューから選択できます。スイスの味としてビジネスクラスなどで提供されている「SWISS Taste of Switzerland」やベジタリアンオプションなども選択できます。
このほか、無料受託手荷物はエコノミーの倍となる最大23キロを2つ預け入れできます。チューリッヒ空港とジュネーブ空港ではSWISSビジネスラウンジ、チューリッヒ空港ではSWISS到着ラウンジを割引料金で利用できるほか、エコノミーより優先搭乗となります。
なお、新たなシートを装備した機材はバンコク、香港、ロサンゼルス、マイアミ、サンフランシスコ、サンパウロ、シンガポール線などに投入されます。コロナ禍の状況に応じて、他の路線でも導入される予定です。