ファルコン6X搭載PW812Dエンジン、型式証明を取得

ファルコン6X搭載PW812Dエンジン、型式証明を取得

ニュース画像 1枚目:PW812Dエンジン2基を搭載するファルコン6X
© Dassault Aviation
PW812Dエンジン2基を搭載するファルコン6X

プラット・アンド・ホイットニー・カナダは2021年12月1日(水)、ダッソー・アビエーションが開発するワイドボディ機「ファルコン6X」向けPW812Dエンジンの型式証明をカナダ運輸省航空局(TCCA)から取得しました。

PW812Dエンジンは、静粛性を高め、機内客室が快適なように配慮されています。さらに整備面では、同クラスの他のエンジンと比べ定期メンテナンスを40%、検査は20%、それぞれ削減できます。

型式証明の取得までには、飛行試験1,150時間超、エンジン単体のテストは4,900時間超、基本コンポーネントのコア・エンジンを含めれば2万時間超を稼働しました。PW812Dエンジンは、2016年に発売され、1,100万飛行時間超を記録しているPW800ファミリーの1つです。最新世代のテクノロジーが組み込まれており、燃料消費、炭素排出量、騒音削減が大幅に改善されています。

ニュース画像 1枚目:プラット・アンド・ホイットニーPW812Dエンジン
© Pratt & Whitney
プラット・アンド・ホイットニーPW812Dエンジン

ダッソー・アビエーションもこの型式証明取得を歓迎し、燃費効率、メンテナンス、運航効率に優れたエンジンの搭載で、ファルコン6Xの開発が前進するとコメントしています。すでに試験飛行機の3機にエンジンを搭載しており、累計150回のテスト飛行を実施しています。ファルコン6Xの型式証明は2022年後半の取得を予定しています。

さらに、ファルコン6Xの試験飛行では、トタルエナジーズが精製した使用済み食用油を原料とするSAF(持続可能な航空燃料)を使用しています。試験飛行でも二酸化炭素の排出削減に取り組んでいます。

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