ダッソー・アビエーション、ファルコン6Xで初飛行

ダッソー・アビエーション、ファルコン6Xで初飛行

ニュース画像 1枚目:ファルコン6X 初飛行の離陸時
© Dassault Aviation
ファルコン6X 初飛行の離陸時

ダッソー・アビエーションは2021年3月10日(水)、ワイドボディ機「ファルコン6X」で初飛行しました。初飛行は開発計画通り2021年第1四半期に実施され、今後は認証取得に向けたテストキャンペーンを開始します。

初飛行は、ボルドー近郊のダッソー・アビエーションのメリニャック工場から14時45分に離陸しました。飛行時間は約2時間30分で、パイロットは機体の操縦性、エンジンの応答、主な航空機システムの動作などを確認しました。この飛行で高度は40,000フィート、速度はマッハ0.8を記録しています。

初飛行はシリアルナンバー(s/n)「01」が使用されました。次回この機体で、ダッソーのフライトテストセンターが所在し、テストプログラムの大半を実施するマルセイユ近郊のイストルへ向けてテスト飛行を行います。ファルコン6Xの2、3号機も組み立てが実施されており、数カ月後にいずれも初飛行を予定しています。

ファルコン6Xは、客室内の高さ198センチメートル(cm)、幅259cm程度を確保したビジネスジェット機で、ワイドボディの客室を確保しています。航続距離は10,180キロメートル(km)、ロンドン/香港間、ロサンゼルス/モスクワ間を直行で飛行可能です。エンジンは、長距離ビジネスジェット向けに開発され、二酸化炭素排出量の削減、燃料効率も優れたプラット・アンド・ホイットニー製のPW812Dエンジンが搭載されています。

ニュース画像 1枚目:ファルコン6X初飛行、コクピット内の様子
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ファルコン6X初飛行、コクピット内の様子

さらに、ファルコン7Xで初導入、ファルコン8Xで改良されたデジタル・フライト・コントロール・システムの最新版が搭載されます。このほか、コクピットには暗闇や悪天候でのアプローチ時の安全性と状況認識の機能を強化し、短い滑走路へ急角度で着陸するアプローチの性能を向上させ、運用の柔軟性を確保した機体になります。

初飛行を終え、ダッソー・アビエーションのエリック・トラピエ会長兼CEOは、「日曜日にヘリコプターの墜落で亡くなったオリビエ・ダッソー氏に捧げます」とコメントしています。オリビエ・ダッソー氏は、ファルコンのパイロットであり、ダッソー・アビエーションを創業した一族で、フランスの下院議員でもありました。

ニュース画像 2枚目:ファルコン6X初飛行を終え、オリビエ・ダッソー氏の遺影と共に
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ファルコン6X初飛行を終え、オリビエ・ダッソー氏の遺影と共に

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