【進化する茨城空港:後編】茨城空港の現在「北海道気分!? セイコーマートも登場 お得なポイント制度も」

【進化する茨城空港:後編】茨城空港の現在「北海道気分!? セイコーマートも登場 お得なポイント制度も」

ニュース画像 1枚目:茨城空港の現在「北海道気分!? セイコーマートも登場 お得なポイント制度も」
© 伊藤 道大
茨城空港の現在「北海道気分!? セイコーマートも登場 お得なポイント制度も」

2010年の開港から15年、コロナ禍を経て変容した茨城空港についての後編。前編では大きく変わった茨城空港の現在の姿を紹介しましたが、後編ではその魅力を利用者目線でお伝えします。

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日本で一番敷居の低いターミナルビルには何故かセイコーマートが。。。茨城に居ながら気分はもう北海道

茨城空港のターミナルビルは2階建の平べったい作りになっています。まるで北関東によくあるロードサイドのディスカウントストアやパチンコホールを彷彿する作りです。1階に出発カウンターが国内線と国際線で分かれており、チェックインすればそのまま保安検査に入れるシンプルで分かりやすい作りになっています。到着ロビーも横並びで、この利便性は羽田や成田空港には無いメリットです。テナントは1階には北海道のコンビニエンスストアであるセイコーマートが入っています。何故北海道のチェーンなのかというと、実は茨城の小売企業と提携しており、茨城県内に90店舗(2025年5月末現在、セコマホームページを参照)あります。元々開港時はサンクスだったのですが、その後ファミリーマートになり、現在はセイコーマートです。北海道資本だけあってガラナ飲料や北海道牛乳を使ったアイスクリームなど、さながら北海道のアンテナショップのようなコンビニです。大洗と苫小牧を結ぶフェリー航路がある為、北海道で作られたセイコーマートの商材を茨城に運ぶのは容易なようです。2025年6月に利用した際は作り立てデリカデッセンの「HOTCHEF」も導入されており、セイコーマート名物のカツ丼やザンギが熱々で食べられるようになったのが嬉しいです。

ニュース画像 1枚目:茨城空港ターミナル内のセイコーマート 2022年撮影
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茨城空港ターミナル内のセイコーマート 2022年撮影
ニュース画像 2枚目:セイコーマートのHOT CHEF コーナー 2025年撮影
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セイコーマートのHOT CHEF コーナー 2025年撮影

2階に上がるとそこは地元住民の憩いの場所でした

ターミナルビルの2階はレストランやカフェと売店が中心となっており、ベランダのような展望スペースもあります。開港時は航空自衛隊・百里基地の方向だけスモークガラスになっている不思議なガラスパネルがありましたが、現在は廃止されています。売店に関して言うと、美味しいメロンや和菓子、小美玉プリンや干し芋の販売もあり、茨城の美味しいものが楽しめます。

ニュース画像 3枚目:かつて存在した、百里基地方向だけの「スモークガラス」 2012年撮影
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かつて存在した、百里基地方向だけの「スモークガラス」 2012年撮影
ニュース画像 4枚目:茨城空港、現在の展望デッキの様子 2025年撮影
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茨城空港、現在の展望デッキの様子 2025年撮影

実はメチャお得な会員制度

茨城空港には「IBRマイエアポートクラブ」という会員組織があり、メンバーになると金券として使えるポイントサービスがあります。以前は県が助成するクーポンや割引券など紙が主体でしたが、アプリになって利便性が向上しました。空港離発着フライトで貯めたポイントでレストランやカフェを使わせてもらってます。(茨城空港には搭乗ラウンジが無いので、この制度はとても助かります)

ニュース画像 5枚目:IBRアプリと搭乗ポイントについて紹介するポスター 2022年撮影
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IBRアプリと搭乗ポイントについて紹介するポスター 2022年撮影
ニュース画像 6枚目:茨城空港で、かつてあった優待クーポンの一例 2016年入手
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茨城空港で、かつてあった優待クーポンの一例 2016年入手

もう少し頑張って欲しいところも
茨城は海のもの、山のものと美味しいものが多いのですが、空港で生鮮食品の販売があればなお良いのではないでしょうか。茨城空港の手前には道の駅もあり、こちらは非常に充実しています。車で来港していないと空港と道の駅のアクセスは路線バスか徒歩しかないので、アクセス方法も改善が必要ではないでしょうか。

ニュース画像 7枚目:茨城空港内、「干し芋」の売店 2025年撮影
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茨城空港内、「干し芋」の売店 2025年撮影

加えて自家用車以外での空港へのアクセスは、まだまだ課題があるように感じられました。最寄りの鉄道駅はJR石岡駅ですが、路線バスで空港まで片道35分もかかります。旧鹿島鉄道の線路跡を専用線として使うのはなかなかのアイデアですが、2枚綴りのお得な回数券も廃止され、バスでの空港アクセスはあまり力を入れてないように感じられました。

また水戸へのバスはあるものの、つくば行きは運休中で東京駅行きのバスは国際線に合わせて運行という形です。東京都民には使いにくい空港という印象を与えてしまう可能性があるように思いました。(東京方面からの集客を重視しないという結果かもしれませんが)

ニュース画像 8枚目:空港アクセスで運行するバス 2025年撮影
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空港アクセスで運行するバス 2025年撮影

百里基地来訪の際はフル活用しよう

FlyTeam読者の皆さんは航空祭で茨城空港を訪れることが多いと思いますが、地元の人達はイベントが無くても日常の一部としてこの空港に立ち寄ることが多いようです。飛行機の離発着時間には展望スペースには多くの人が夢中になって飛行機を眺めています。空港の駐車場前には最近再塗装された自衛隊のF4ファントム戦闘機が展示され、至近距離で見ることが出来ます。

ニュース画像 9枚目:屋外に展示されているF-4ファントム戦闘機 2025年撮影
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屋外に展示されているF-4ファントム戦闘機 2025年撮影

茨城に居ながら、セコマで北海道気分が味わえ、ターミナルビルのテナントには茨城の美味しいもので溢れ、エアポートクラブ会員ならば、様々な特典が貰えるというメリットを紹介してきました。たしかに羽田や成田は利便性が高いですが、車で茨城までのドライブを楽しんで、使い勝手の良い駐車場をフル活用する旅もアリかもしれません。また、関東に向かう利用者も、茨城県内に宿泊するならば、格安でレンタカーが借りられるキャンペーンが行われており、北関東の主要観光地へのアクセスも悪くありません。(詳細)https://www.ibaraki-airport.net/rent-a-car-campaign/
航空祭のイベントも家族で楽しめますし、意外な穴場観光地でもある茨城空港に来てみてはいかがでしょうか。

茨城空港 茨城県小美玉市与沢1601番55号 
空港ターミナルビル営業時間:6:00~21:00

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