エアバス・ヘリコプターズ、フランス装備局とH160M初回契約を締結

エアバス・ヘリコプターズ、フランス装備局とH160M初回契約を締結

ニュース画像 1枚目:H160M イメージ
© AIRBUS
H160M イメージ

フランス軍装備総局(DGA)は、合同ライトへリコプター(HIL:Hélicoptère Interarmées Léger)として、H160Mの開発と調達でエアバス・ヘリコプターズと計30機の初回契約を締結しました。「ゲパード(Guépard)」初回契約分は陸軍用21機、海軍用8機、空軍用1機で、この納入開始は2027年を予定しています。H160Mヘリコプターは最大169機、発注予定です。

フランスは、陸海空軍で使用する小型ヘリコプターを機種統一し、部品調達などの効率化を進めるHIL計画で陸軍のSA342ガゼル、海軍のSA365ドーファン/SA319アルエットIII、空軍のAS550フェニック/AS555フェニック2を更新する計画で、H160をベースに開発が進められています。

ニュース画像 1枚目:エアバス・ヘリコプターズ 陸海空のH160M仕様
© AIRBUS
エアバス・ヘリコプターズ 陸海空のH160M仕様

H160はEC155の後継として開発する中型双発ヘリコプターで、初飛行は2015年6月13日(土)でした。サフラン・ヘリコプター・エンジンズのアラノ(Arrano)エンジンを搭載し、オフショア向け人員輸送、救急医療サービス、公共サービスなど幅広い任務に対応する設計が採用されています。軍用のH160Mゲパードでも武装偵察、火力支援、特殊部隊の潜入、救難など様々なミッションへの対応が予定されています。

さらに、H160Mとしては2021年7月にモロッコの砂漠で試験を実施し、サフラン・アラノエンジンを保護するシステムを検証し、環境が厳しい中での離着陸時の自動飛行制御システムも検証されています。また、エアバス・ヘリコプターズは軍用仕様にはHForce兵器システムを搭載、モジュール化を進め、さまざまな用途で的確に対応できるソリューションを用意しています。

メニューを開く