大韓航空、ドローン複数機による飛行機検査システム開発 世界初

大韓航空、ドローン複数機による飛行機検査システム開発 世界初

ニュース画像 1枚目:ドローンを利用した飛行機検査 イメージ
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ドローンを利用した飛行機検査 イメージ

大韓航空は2022年中にも、ドローン複数機を利用した飛行機の検査システムを本格稼働します。ドローンを4機同時に使用し、飛行機を検査する技術を確立し、2021年12月に金浦空港に隣接する大韓航空本社格納庫で韓国・国土交通部航空政策室長などを招き、披露されました。

ニュース画像 1枚目:格納庫で実施されたお披露目
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格納庫で実施されたお披露目

整備士が対応する従来の機体検査は、高さ最大20メートル(m)の場所から肉眼で確認し、およそ10時間がかかりました。近年、世界の航空各社がドローンを使用し、事故リスク減少、正確・迅速に整備を進めています。大韓航空が開発したシステムは、ドローン4機を飛行させ、約4時間に検査を短時間化し、機体の稼働時間を拡大し、定時性を大幅に向上させることにつながります。スタッフの事故リスク減少はもとより、データの共有化などを通じ、正確・迅速な整備につながります。

ニュース画像 2枚目:複数機のドローンを利用して検査を実施
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複数機のドローンを利用して検査を実施

使用するドローンは縦・横1mほど、重量5.5キログラム(kg)で、同時に4機を飛行させて飛行機の胴体部分を検査します。事前にプログラミングされた領域を飛行し、映像を撮影。ドローンが故障した場合でも、他の残るドローンが自動的に計画した撮影範囲を完了できるシステムです。ドローンに装着されている高性能カメラは1mmまで識別可能で、肉眼で見つけにくい微細な損傷も正確に検出できます。

大韓航空は今後、ドローンの安全性や使いやすさ、安定性や検査精度などを高め、2022年中に正式に運用します。

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