国際線旅客数ランキング2021、アジアの空港トップ10にランクインなし

国際線旅客数ランキング2021、アジアの空港トップ10にランクインなし

ニュース画像 1枚目:シンガポール チャンギ国際空港 イメージ
© Changi Airport Group
シンガポール チャンギ国際空港 イメージ

国際空港評議会(ACI)は、2021年版・世界の空港から国際線旅客数ランキング・ベスト10を発表しています。コロナ前の2019年にアジアの5空港(香港、ソウル、シンガポール、バンコク、台北)がランクインしていましたが、2021年のランキングではすべて姿を消しています。ヨーロッパに比べ、アジア各国の国境開放が遅れていたことが、その理由に考えられるでしょう。

■2021年国際線旅客数ランキング (カッコは2019年比)
(1)ドバイ:29,110,609人(-66.3%)
(2)イスタンブール:26,466,169人(-33.1%)
(3)アムステルダム:25,488,783人(-64.4%)
(4)フランクフルト:22,697,490人(-64.0%)
(5)パリ・シャルル・ド・ゴール:22,616,995人(-67.6%)
(6)ドーハ:17,701,978人(-54.4%)
(7)ロンドン・ヒースロー:17,624,931人(-76.8%)
(8)アンタルヤ:17,148,111人(-40.3%)
(9)マドリード:15,337,775人(-65.9%)
(10)カンクン:13,261,951人(-19.7%)

■2019年国際線旅客数ランキング
(1)ドバイ:86,328,896人
(2)ロンドン・ヒースロー:76,043,973人
(3)アムステルダム:71,679,691人
(4)香港:71,287,552人
(5)ソウル・仁川:70,578,050人
(6)パリ・シャルル・ド・ゴール:69,823,084人
(7)シンガポール:67,601,000人
(8)フランクフルト:63,067,739人
(9)バンコク:52,933,565人
(10)台北・桃園:48,360,290人

1位は、コロナ前の2019年と2021年はドバイで変わりません。それでもドバイの2021年の旅客数は3,000万人近くで、2019年比66%を超える減少でした。2019年、2021年ともベスト10入りするロンドン、アムステルダム、パリ、フランクフルトのヨーロッパ4空港も、2019年比で60〜70%程度の減少です。国際線の旅客数は入国緩和が進む国でも、コロナ前の回復にはまだ時間がかかりそうな気配です。

2021年で注目されるのは、アンタルヤ、カンクンとリゾート地の空港がベスト10入りしていることでしょう。ヨーロッパ、アメリカの旅行者がリゾートを過ごしに向かったことが想像されます。

それでも、少し明るい見通しも期待できそうです。2019年にベスト10入りしていたシンガポールは、2022年4月から入国制限が緩和されています。これから旅客数の多くなる夏の旅行シーズンを迎える前に、アジア各国の入国規制も続々と緩和されています。2022年のランキングはアジアから再びベスト10入りが復活するか、注目されます。

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