ロールス・ロイスは2023年3月1日、アメリカ空軍のB-52戦略爆撃機向け「F130」エンジンのテストを、アメリカ・ミシシッピ州のNASAステニス宇宙センターで開始しました。
「F130」エンジンは、2021年9月にB-52用に選定された新しいエンジン。耐久性が高く3000万時間超の稼働時間と高い信頼性を備えているのが特徴です。同社では「B-52の寿命を30年延ばすことが可能」としています。
エンジンのテストでは「横風の空気力学的流れに焦点を当て、エンジンのデジタル制御システムが正常に動作することを確認する」とのこと。初期のテスト結果は非常に良好であるとしています。
同社プログラムディレクターのキャンディス・バインヤード氏は、「このテストプログラムの開始は、アメリカ空軍B-52艦隊の数十年におよぶエンジン運用の成功への第一歩」とコメント。「これにより、燃料効率の向上で空中給油を行う回数を減らせ、B-52艦隊の維持費が大幅に削減される」と発表しました。
「F130」エンジンはアメリカ空軍に600基以上納入される見込みです。