【コールサインまとめ #3】「アルファウィング」「ノースエア」ってどこのこと!? 実はどちらも日系航空会社

【コールサインまとめ #3】「アルファウィング」「ノースエア」ってどこのこと!? 実はどちらも日系航空会社

ニュース画像 1枚目:鹿児島空港 2024年7月20日撮影 JA460A ボンバルディア DHC-8-402Q ダッシュ 8 ANAウイングス
© FlyTeam H.YUSHINさん
鹿児島空港 2024年7月20日撮影 JA460A ボンバルディア DHC-8-402Q ダッシュ 8 ANAウイングス

航空管制では、各航空会社のことを「コールサイン」と呼ばれる独自の符号で呼び合っています。航空会社名をそのまま使用するケースが多いものの、中には少し“変わり種”な、各会社のこだわりが詰まったコールサインも存在。こうしたコールサインを知ることで、航空機の趣味が広がっていくかもしれません。これまで、シリーズで世界各国の航空会社が使用するコールサインを紹介してきましたが、今回は、日本の航空会社がどのようなコールサインを使用しているかに迫ります。

ニュース画像 1枚目:成田国際空港 2024年5月19日撮影 JA16KZ ボーイング747-8KZF/SCD 日本貨物航空
© FlyTeam airplane_fan_sさん
成田国際空港 2024年5月19日撮影 JA16KZ ボーイング747-8KZF/SCD 日本貨物航空

「JAPAN」か「NIPPON」、だけじゃない! 会社名に「日本」が入る航空会社のコールサイン
日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、日本貨物航空(NCA)のように、社名に「日本」が入る航空会社のコールサインは、ほとんどが会社の英語名にあわせて決められています。JALは「ジャパンエアー(JAPANAIR)」、ANAは「オールニッポン(ALL NIPPON)」、NCAは「ニッポンカーゴ(NIPPON CARGO)」のような形です。一方で変わり種も存在し、日本トランスオーシャン航空(JTA)「ジェイオーシャン(JAI OCEAN)」、スプリング・ジャパン(旧春秋航空日本)は「ジェイスプリング(JEY SPRING)」など、日本を「ジェイ(JAI・JEY)」と表現するコールサインもあります。

ニュース画像 2枚目:小松空港 2024年6月5日撮影 JA06RK ボーイング737-8Q3 日本トランスオーシャン航空
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小松空港 2024年6月5日撮影 JA06RK ボーイング737-8Q3 日本トランスオーシャン航空
ニュース画像 3枚目:新千歳空港 2024年3月20日撮影 JA05GR ボーイング737-8AL スプリング・ジャパン
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新千歳空港 2024年3月20日撮影 JA05GR ボーイング737-8AL スプリング・ジャパン

グループ会社で仲間外れ!? ジェットスター・ジャパン「オレンジライナー(ORANGE LINER)」
豪・ジェットスターグループの一員で、日本航空などが出資して設立されたLCCのジェットスター・ジャパン。現在運航されているジェットスターグループは同社を含め3社あります。グループ3社のうち2社のコールサインには、「ジェットスター(JETSTAR)」の文字列が入りますが、ジェットスター・ジャパンだけは、「オレンジライナー(ORANGE LINER)」を使用しています。

ニュース画像 4枚目:福岡空港 2024年7月20日撮影 JA16JJ エアバスA320-232 ジェットスター・ジャパン
© FlyTeam てくろくさん
福岡空港 2024年7月20日撮影 JA16JJ エアバスA320-232 ジェットスター・ジャパン

実は前ブランドに由来が ソラシドエア「ニュースカイ(NEWSKY)」
ソラシドエアは、現在の社名との関わりが薄そうな「ニュースカイ(NEWSKY)」というコールサインを使用しています。このコールサインは、前身のスカイネットアジア航空時代から使用されているもの。同社によると、「スカイ」は当時の社名から、「ニュー」は聞き間違い防止のため、新たな航空会社の意味でつけられたものであるとのことです。

ニュース画像 5枚目:那覇空港 2024年7月17日撮影 JA813X ボーイング737-86N ソラシド エア
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那覇空港 2024年7月17日撮影 JA813X ボーイング737-86N ソラシド エア

聞けたらレア!?なコールサイン ANAウイングス、北海道エアシステム
普段はANA、JAL便名で運航している航空会社も、独自のコールサインを持っている場合があります。ANAウイングスの「アルファウィング(ALFA WING)」、北海道エアシステム(HAC)の「ノースエア(NORTH AIR)」がその例です。普段はコールサインもANAまたはJALのものを使用しているため、聞けたらレアなコールサインと言えそうです。

ニュース画像 6枚目:秋田空港 2024年3月31日撮影 JA12HC ATR 42-600 北海道エアシステム
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秋田空港 2024年3月31日撮影 JA12HC ATR 42-600 北海道エアシステム
日本の各航空会社のコールサインまとめ
航空会社名コールサイン
JALJAPANAIR
JTAJAI OCEAN
日本エアコミューターCOMMUTER
HACNORTH AIR
ジップエアZIPPY
ANAALL NIPPON
エアージャパンAIR JAPAN
ANAウイングスALFA WING
スカイマークSKYMARK
スターフライヤーSTARFLYER
AIRDOAIR DO
ソラシドエアNEWSKY
ピーチAIR PEACH
ジェットスター・ジャパンORANGE LINER
スプリング・ジャパンJEY SPRING
フジドリームエアラインズ(FDA)FUJI DREAM
アイベックスエアラインズIBEX
天草エアラインAMAKUSA AIR
オリエンタルエアブリッジORIENTAL BRIDGE
トキエアTOKI AIR
NCANIPPON CARGO

いかがでしたでしょうか?以上、日本の航空会社が使用しているコールサインでした。今回紹介したコールサインは日本国内でも耳にする機会が多く、覚えておくと、航空無線を聞く際に便利かもしれません。現在、インターネットサイト上で手軽に世界の航空無線(エアバンド)が聴けるサービス「LiveATC」などのサービスがあり、無線機がなくてもいつでもどこでも楽しむことが可能です。この夏は空港で、エアバンドデビューしてみてもいいかもしれません。

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