F-16、無人標的機QF-16に改造される

F-16、無人標的機QF-16に改造される

アメリカ空軍は2012年11月19日、フロリダ州ティンダル空軍基地にQF-16ドローン(無人機)試作機が到着したと発表しました。

QF-16はF-16ファイテイング・ファルコン改造の再利用可能な超音速フルスケール無人標的機です。ティンダル空軍基地の第53兵器評価群(53WEG)は、1960年代製のF-4ファントム改造のQF-4を使用してきましたが、QF-16により現代のリアルな戦場を再現することができるようになります。

アメリカ空軍 ティンダル空軍基地 QF-16ドローン(無人機)試作機

QF-16は今後約6ヶ月間かけてガルフ・レンジ・ドローン・コントロール・システムとの互換性がチェックされ、その後ニューメキシコ州ホロマン空軍基地へ移動し4ヶ月以上かけてインテグレーション・テストを受けます。これらがすべて完了すると、ティンダル空軍基地の53WEGでの運用態勢が整います。QF-16の量産初号機は2014年にデリバリーされる予定です。

53WEGはエグリン空軍基地の第53航空団(53WG)の傘下にあり、アメリカ空軍と同盟国空軍が使用する戦闘機の兵装の試験と評価を担当しており、唯一本格的な無人標的機を運用している部隊です。

画像を見るとF110搭載のF-16Cのようです。再利用可能とはいえ運が悪ければ堕ちてしまう無人標的機には、もったいないような気がします。

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