NTSB、JALのJA829Jの出火事故の調査状況を発表

NTSB、JALのJA829Jの出火事故の調査状況を発表

アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は2013年1月20日、1月7日にボストン・ロ−ガン国際空港で起きた日本航空(JAL)の787-8、機体記号(レジ)「JA829J」の出火事故について、火災発生の原因となった補助動力ユニット(APU)を始動するバッテリーの調査状況についてのアップデートを発表しました。

NTSBが公開したJA829J 補助動力ユニット(APU)を始動するリチウムイオンバッテリー

この報告では、JALのJA829Jのフライトレコーダーの検査から、APUのバッテリーは設計された32ボルトの電圧を超えた記録はなかったとしています。

調査はワシントンのNTSBでリチウムバッテリーをX線、CTスキャン後に8つに分解。さらにこのうち3つのパーツについて、より詳細な調査を進める前の放射線検査を実施。

さらにJA829Jから、配線、電子回路基板を取り外しており、これら機体から取り外した機器の調査を行うプランを策定しています。調査はAPUのバッテリー・マネジメント・ユニット、APUコントローラ、バッテリー・チャージャー、スタート・パワー・ユニットで、現地1月22日の火曜日に調査に着手するとしています。

なお、日本での全日空(ANA)の787については、引き続きNTSBも調査に協力しているとコメントしています。

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