ユーロコプタージャパンは2013年3月28日、世界初の衛星通信によるヘリコプターからの高速リアルタイム伝送技術「ヘリサットシステム」を装備したAS365N3を総務省消防庁に納入したと発表しました。京都市消防航空隊に配備される機体記号(レジ)「JA02FD」で、愛称「あたご」です。運用開始は4月上旬の予定です。
「ヘリサットシステム」は、高速回転するローターの隙間を縫って通信衛星に電波を直接発射し、通信衛星から直接、衛星地上局に映像を伝送する通信システム。地上中継局設備が不要となり、設備の設置、運用にかかる費用が不要になります。また、地形による電波遮蔽も解消され、高速リアルタイムでの映像伝送が可能になります。これにより消防庁は、大災害発生時でも被害状況が迅速に把握することができます。
世界初となるヘリサットシステム実用化は、システムの開発を行った三菱電機、機体搭載と検証、航空局の承認取得を担当したユーロコプタージャパン、総務省消防庁へ販売を行った西菱電機が共同で行いました。