NTSB、JALのバッテリー調査をアップデート

NTSB、JALのバッテリー調査をアップデート

アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は2013年2月1日、1月7日にボストン・ロ−ガン国際空港で起きた日本航空(JAL)の787-8、機体記号(レジ)「JA829J」の出火に関連し、補助動力ユニット(APU)を始動するバッテリーの調査状況についてアップデートを発表しました。

GSユアサ製の補助電源用バッテリーは、JA829Jが2012年12月20日にデリバリーされた当時のバッテリーで、8つのセルで構成。この8つのセルはいずれも2012年7月に同じ製造ロット。2012年9月に組み立て、2012年10月15日にJA829Jに搭載、最初の起動は2012年10月19日です。

アメリカ海軍のメリーランド州、ネイバル・サーフィス・ワーフェア・センターで電気測定、質量測定、各セルの赤外線熱画像の調査で異常は無く、現在はCTスキャンにより調査を進めている段階。すでにエネルギー省(DOE)の専門家が調査に加わり、専門的な知見を調査チームと共有しています。

また、シアトルでボーイングと進められている調査では、787でバッテリーの交換が導入した航空各社で行われていたことがわかっていますが、今回の日本航空(JAL)のバッテリー問題と関連があるか判断するための情報を収集、分析しています。

来週は、提供された787に搭載する同一のバッテリーを使い、8つの全てのセルに非破壊検査に着手。あわせてフランスに担当者を派遣、これはタレスに向かうと見られます。

アメリカの調査も難航が伝えられていますが、運輸・航空、エネルギー、アメリカ海軍、NASAと持てる機関を総動員して調査を行っているようです。

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