B-17F「メンフィスベル」のオリジナルパーツが発見される

B-17F「メンフィスベル」のオリジナルパーツが発見される

アメリカ空軍博物館は2013年2月28日、映画にもなった第二次大戦中の爆撃機ボーイングB-17F「メンフィスベル」のオリジナル・パーツが発見されたと発表しました。

発見されたのは副操縦士席横にあるエンジン・プライマー・ノブで、元空軍整備兵のラルフ・バーレット氏が保管していました。バーレット氏は1960年代中期にメンフィスのテネシーANGフライト・エンジニア・スクールに勤務していました。ある日「プライマー」とプリントされた部品が転がっているのを見つけました。何だか分からなかったものの興味を引いたので、家に持って帰りツールボックスに入れてそのまま忘れていました。

B-17F「メンフィスベル」は数マイル離れた州陸軍兵器庫の敷地内に展示され、ANGの兵士らがメンテナンスを実施していましたが、バーレット氏はこの機体に触ったこともありませんでした。しかし、数年前ナッシュビル近くのギャラティン空港で別のB-17を見たとき、ツールボックスを整理していたら出てきたパーツが何であったかを悟りました。

その後「メンフィスベル」のドキュメント番組を見て、ネットで調べると空軍博物館が同機のパーツを探していることを知って返還の手続きをとりました。

空軍博物館によると、歴史的に貴重な航空機のオリジナル・パーツを見つけ出すことは非常に困難であり、バーレット氏には感謝しているとしています。また、祖父母や父母の遺品のガラクタにこういった貴重なものが隠れている可能性があり、見つけた際は連絡してほしいと述べています。

B-17F「メンフィスベル」は、現在オハイオ州デイトンの国立アメリカ空軍博物館で修復作業が進められています。

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