ボーイング、改良バッテリー搭載の787で認証の最終テスト飛行を実施

ボーイング、改良バッテリー搭載の787で認証の最終テスト飛行を実施

ボーイングは2013年4月5日、LOTポーランド航空向けにデリバリーを予定している製造番号「86」の787を使い、ペインフィールドで改良したバッテリーを搭載し、認証に向けたテストフライトを行いました。このテスト飛行は改良したバッテリーの認証を取得する最後のテスト飛行で、今後はアメリカ連邦航空局(FAA)の判断となります。

LOTポーランド航空の787 バッテリー認証のテストフライト

ボーイングの発表では、飛行時間は1時間49分。このフライトはペインフィールドを出発し、太平洋上へ出た後にオレゴン州を南下。その後に折り返し、ペインフィールドへ戻りました。このフライトはFAAから2名を含め、11名が搭乗しました。

テストフライトは、通常、異常時にもバッテリーシステムが、想定通りに動くことを確認するためのテストフライトで、ボーイングは特に問題は無かったとしています。今後はデータを収集、分析したのちに、FAAへ数日以内に必要な資料を送付するとしています。また、今後もFAAと対話すると発表しています。

このテストフライトの実施、終了により787のフライトに向けて、特にFAAの判断に委ねられる段階になります。ただ、飛行再開に向けてアメリカ運輸安全委員会(NTSB)が2013年4月11日と12日に開催するリチウムイオン電池のゴーラム、4月23日と24日に開催する787のバッテリーの設計と認証に関する調査、ヒアリングが鍵となると向きもあります。いずれにしろ、787の運航再開に向けた新たな段階に入ったようです。

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