ANAホールディングスは子会社のANAコンポーネントテクニクスの航空機降着装置の整備・修理事業を住友精密工業へ売却します。長崎県諫早市のANAコンポーネントテクニクス長崎北工場で実施する降着装置の整備事業を、現在の品質、整備工期を維持し、効率的な生産の実現をANAは検討、住友精密が民間機向け降着装置の事業拡大を模索、両社のニーズが合致したもの。
2014年4月に住友精密がANAホールディングスから長崎北工場での整備事業を譲り受 け、新会社化。この新会社はANAの降着装置MRO事業を継承し、住友精密が防衛省向け降着装置MRO事業の一部を委託、製造ノウハウとANAの整備、運航のノウハウを集約します。
また、ANAは三菱航空機が開発中のMRJのローンチカスタマーで、住友精密はMRJ用降着装置の開発・製造会社であることから、MRJ運航開始で必要な降着装置の整備拠 点確立にも両社が協力できるとしています。
住友精密は、これまで防衛省向けの航空機全般、民間機向けではCRJ-700、CRJ-900、CRJ-1000、MRJ、Honda Jetなど降着装置を開発・製造・供給しています。