シンガポール航空は1年以内に格安航空会社(LCC)を立ち上げると発表した。Business Travellerなど、海外メディアで伝えられている。名前は決まっていないが、ツイッターなどソーシャルメディアでは、2011年5月24日に日本のLCCが「ピーチ」と発表されたこともあり、「ドリアン」など果物系の名前がつくのではなど、と盛り上がっている。
シンガポール航空の計画ではLCCは100%出資の子会社となる予定だが、別ブランド、別経営を行うという。これは大手航空会社の立ち上げを研究して立ち上げたピーチの運営方法と同じだ。路線は中距離から長距離に就航するという。
アジアではエアアジアをはじめLCCの競争が激しくなっているが、シンガポール航空も本格的にこの市場に参入。アジアでは大韓航空のジンエアー、アシアナ航空のエアプサン、全日空のピーチ、タイ国際航空とタイガーエアウェィズのジョイント・ベンチャーなど、アジア系の大手航空会社もLCC事業に参入するながれが強まってきている。
ただし、シンガポール航空のねらいは、LCCが掘り起こした近距離、アジア域内の移動の需要が中距離から長距離にも需要があるとの考え。ジェットスターやエアアジアXなどが競合になりそうだ。