スターフライヤーは2013年11月1日、2014年3月期決算の見通しを下方修正しました。当初からリース機材返却に伴う整備費増加、代替機との航空機賃借料の重複期間など特別要因から営業費用がかさむため、利益面で厳しい状況を想定していました。ただし、9月末までの状況で、増収を目指した追加宣伝費の投入、想定以上の機材返却による整備費用の増加、円安による外貨建てなどにより大幅な損失となっています。
今後も競争激化に対応した宣伝費の投入、想定以上の円安など業績悪化要因があることから、業績予想を下方修正しました。なお、営業収入も計画は未達成ですが、若干の差としています。
スターフライヤーはこの状況の改善、経営基盤強化を目的に2013年度下期から2014年度までを対象にした「SFJ経営合理化計画」を策定、実行することで立て直しをはかります。この計画の骨子は路線計画の再構築による航空運送事業の立て直し、聖域なきコスト構造改革の断行、戦略的な営業体制の強化、附帯事業の業務拡大をあげています。
■スターフライヤー2014年3月期予想
売上高:344億円 / 修正 337億円
営業損益:1億9000万円 / 修正 20億4000万円(赤字)
経常損益:4億3000万円 / 修正 18億円(赤字)
純損益:5億1000万円 / 修正 17億4000万円(赤字)