東レ、石川工場からボーイングへ787のプリプレグを初出荷

東レ、石川工場からボーイングへ787のプリプレグを初出荷

東レは2013年12月5日(木)、石川県能美市の石川工場からボーイングへ787のプリプレグを初出荷しました。炭素繊維樹脂含浸シートのプリプレグは炭素繊維「トレカ」を使用しており、2009年7月に石川工場で本格稼働を開始しました。

石川工場のプリプレグ第1生産ラインは、稼働開始からスポーツ、産業用途向けに製品を生産、供給。このほど、ボーイングの設備認定を取得したことから、航空機向けプリプレグの生産比率を高めていく計画です。特にボーイングでは787を月産10機体制に引き上げることから、この生産体制に対応した安定供給体制を整えられます。

なお、東レグループでは「トレカ」プリプレグは、日本では愛媛工場、石川工場、アメリカのワシントン州タコマ市に所在する子会社でToray Compositesで生産しています。また、東レでは石川工場で2015年2月の生産開始予定で第2生産ラインの建設、さらにボーイングでは787のさらなる増産を公表しており、これに対応するプリプレグの需要拡大についても世界の最適立地で増産検討を始めているとしています。

メニューを開く