北海道、新千歳空港の24時間運用で深夜早朝30枠へ拡大を提案

北海道、新千歳空港の24時間運用で深夜早朝30枠へ拡大を提案

北海道は新千歳空港の24時間運用について、深夜早朝時間帯の発着枠拡大に必要枠数を公表しています。このうち必要枠数は、15往復便の30枠とし、これまでの20枠から10枠を増やした発着枠への理解を求めています。

本格的な24時間運用が可能と想定される枠数は、現状運航されている4便に加え、羽田20時台到着の中距離国際線の乗継便、深夜時間帯の新千歳発羽田着便、成田19時以降到着の国際線からの乗継便などで8便から10便、シンガポールやマレーシアとの国際線で2便から3便、 仁川線で2便から3便、さらに羽田、欧米との貨物便で6便程度を想定。

また、直近の航空会社の就航ニーズ調査結果では、8社から24便のニーズが示され、運航形態は定期便が7社、21便、臨時便が2社、3便。このうちは22時から24時までが17便、6時台が4便、貨物便は既存の2便でした。このため、就航ニーズを踏まえた必要枠数は12往復便、24枠と想定しています。

さらに政策的必要枠数として、シンガポールやマレーシアなど中距離路線、欧米の長距離路線を経済界と連携して誘致するため2往復4枠、国際貨物便の誘致で1往復2枠を追加。

北海道では現在、深夜早朝枠で就航している日本航空(JAL)、全日空(ANA)、スカイマーク、AIRDOの4社6枠に加え、未就航の格安航空会社(LCC)など3社を加えた計7社から、国と北海道に対して深夜・早朝時間帯発着枠の拡大を求める要望書が提出されたこと、訪日外国人旅行者の増加、羽田発着枠の拡大、東京オリンピック開催といった追い風に加え、北海道新幹線の運行開始後も東京、または札幌駅発が19時が限界として、この枠の有効性を説明しています。

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