アメリカ海軍第7艦隊は、オーストラリア海軍のオーシャンシールド号で活動するアメリカ海軍チームが、2014年4月6日に、マレーシア航空MH370便のブラックボックスが発信していると思われる音を探知したと発表しました。場所はパースの北西約950海里の地点です。
曳航式発信音探知器(TPL)は、ブラックボックスを探知するのに最適とされる深度より深い300メートルにあったとき、1秒間隔で連続する発信音を捉えました。
オーシャンシールド号は他の音源をすべてオフにして、TPLを1,400メートルまで沈めると2時間以上にわたり発信音を捉え続けました。船が音源に近づいて離れたように、発信音が強まったのち徐々に消えていきました。
さらにTPLを3,000メートルに沈めて逆のコースを曳航したら、約15分間発信音を捉えました。TPLは同じ周波数の発信音を2つ別の位置から検知しました。これはMH370がフライト・データ・レコーダーとコクピット・ボイス・レコーダーの2つのブラックボックスを搭載していたからだと思われます。
現在得られたデータでは確定的ではないのでさらに信号音を捉え、残骸の画像を得るためブルーフィン21サイドスキャン・ソナーを投入し、アメリカ海軍とオーストラリアのチームは24時間態勢で活動し続けます。
そのほかアメリカ海軍のP-8Aポセイドンも、パースからの捜索飛行を継続しています。これまで24回、220時間飛行し、33万6,000平方海里をカバーしました。