衛星通信事業を展開するインマルサットは2014年5月11日、世界の航空会社に無料で航空機追跡サービスを提供すると発表しました。5月12日からモントリオールで国際民間航空機関(ICAO)による航空機の追跡に関する会議開催に先立ち、発表されました。マレーシア航空のMH370便が消息不明となり、航空機追跡の安全対策が急務とされている中でのサービス提供となります。
インマルサットは、世界の長距離路線を運航する商業機11,000機のほぼ100パーセントに搭載されている衛星通信を利用したサービスを提供するとしています。
また、この無料追跡サービスに加え、飛行中の航空機の状況が分かる「クラウド型ブラックボックス」も提供するとしています。特に、事故などが発生した場合、リアルタイムのフライトデータレコーダとコックピットボイスレコーダーの情報をストリーミングで受信することができます。このサービスは未承認のコースを飛行するといった一定の条件で作動します。
インマルサットは、このサービスにより、航空機の安全面はさらに大きく向上するとしています。