カナダ空軍、CP-140MオーロラBloc III近代改修機6機がIOC獲得

カナダ空軍、CP-140MオーロラBloc III近代改修機6機がIOC獲得

カナダ空軍は2014年5月20日、14機のCP-140オーロラ長距離哨戒機をBlock III近代改修中で、そのうち6機が完成し初期作戦能力(IOC)を獲得したと発表しました。「ジェームズ・ボンドの小道具を持つ」近代改修後のオーロラはCP-140Mと呼ばれます。

カナダ空軍 CP-140オーロラ長距離哨戒機をBlock III近代改修

CP-140はP-3オライオンの機体にS-3バイキングの対潜機器を搭載したカナダ空軍独自の長距離哨戒機で、1980年代に導入しました。ブリティッシュ・コロンビア州の第19航空団コモックス基地と、ノバスコシア州第14航空団グリーンウッド基地から、大西洋と太平洋、北極海岸線を哨戒して対潜水艦戦や対水上艦戦、情報収集・監視・偵察(ISR)、攻撃調整などを任務とし、二次的な任務として捜索救難も実施します。

1989年からBlock IからIIIに分けて近代改修が始まり、アビオニクスの段階的なアップグレードが実施され、2030年まで運用するための構造改修も同時に進めています。

Block III改修が終わったCP-140Mは、コンピューターの能力が向上し、音響センサーはSFのような能力を持ち、悪天候でも夜間でも遠くを広範囲に深く鮮明に見る「眼」を持つ新しい機体に生まれ変わったとしています。

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