エアバスは2014年6月4日、A350 XWBのMSN002、機体記号(レジ)「F-WWCF」が初期長距離飛行(Early Long Flight)キャンペーンで6月2日と6月3日の2日間、成功裏にフライトを終えたと発表しました。
エールフランス航空、ルフトハンザ ドイツ航空の客室乗務員が乗務し、6月2日は7時間の飛行、6月3日は夜の時間帯に12時間飛行を行い、6月4日に着陸したもので、いずれもトゥールーズ発着でした。
飛行したA350 XWBにはエアバス従業員が乗客として合計500人、エアバスと装備品メーカーのスタッフ約30名が搭乗しました。飛行中、搭乗者らは空調や照明、防音環境、機内エンターテイメント(IFE)、ギャレー、電気システム、トイレ、排水システムなどを通常の旅客便と同じように使用しました。
A350 XWBの型式証明は7月から9月の2014年第3四半期に取得する予定で、引き渡しは10月以降の第4四半期の予定です。現在は4機のテスト機で計440回以上、約1,900時間を飛行しています。5機目の試験飛行機のMSN5も近く、この4機のテスト機に加わる予定です。
A350 XWBは試験飛行に使用している「F-WWCF」はビジネスクラス、エコノミークラスの2クラス制、計252席を装備していますが、ファミリーの派生機種を含め3機種で構成、276席から369席まで装備できます。客室内の幅が221インチ、5.61メートルと広いことから、全クラスのとも客室で快適な乗り心地になるとしています。なお、2014年5月末現在で、39社、812機の受注を獲得しています。
※画像:エアバス