ボーイング、787-9でFAAとEASAから型式証明を取得

ボーイング、787-9でFAAとEASAから型式証明を取得

ボーイングは2014年6月16日、787-9ドリームライナーについてアメリカ連邦航空局(FAA)​​とヨーロッパ航空安全庁(EASA)から型式証明を取得したと発表しました。ボーイングはローンチカスタマーのニュージーランド航空へ引き渡しに向け、最終の準備段階を迎え、いよいよ787-9による商業飛行が開始されます。

787-9 初号機 N789FT オークランド到着

<画像:ボーイング 2014年1月4日、787-9の「ZB002」のオークランド到着時>

787-9のテスト飛行は2013年9月から開始しました。787-9の型式証明獲得まで、ボーイングは実験室での試験をはじめ、5機の試験飛行機による1,500飛行時間を超えるテストプログラムを実施しました。

787-9は、787-8に続く787ファミリーの派生系で、787-8と比べ20フィート、およそ6メートル胴体が長くなった航空機です。このため、787-8と比べ787-9はより多くの乗客、貨物を搭載することができ、同種の大きさの航空機と比べ、燃料や排出量も20%少なく押さえることができています。787-8で採用された大きな窓、大型の荷物収納、LED照明、機内の湿度管理、機内の空気循環、乗り心地などは787-9でも引き続き採用されています。

なお、787-9は日本航空(JAL)、全日空(ANA)を含む世界の航空会社26社、413機の受注をボーイングは獲得しています。787ファミリーでは発注の40%を占める機体です。

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