オランダのジャニン・ヘニス・プラシャート国防大臣は、2014年6月27日、オランダが発注しているNH90ヘリコプター7機の受け入れを停止すると議会に報告しました。
これはオランダ軍がNH90をソマリアとカリブ海に派遣し、帰国後に検査した結果過度の摩耗と腐食が発見され、国立航空宇宙研究所で詳細に調べたところ、100カ所以上に組み立て誤差や素材の組み合わせミスが見つかったためです。
2014年3月に問題をメーカーに伝えたところすぐに対応し、問題の60%の解決策を見つけましたが、完全な解決策が見つかるには9月までかかる見込みです。オランダ軍は完全に解決した機体のみを受け入れることとし、従来の機体の改修費用についてメーカーと協議します。
オランダ軍ではNH90の配備計画が遅れている上、運用も制限され、機材ぐりに苦慮している模様です。売却を予定していたクーガー・ヘリコプターを売らずに運用した場合、その損害をメーカーに請求できるかについても検討します。
NHインダストリーズは2014年6月、200機目のNH90ヘリコプターをデリバリーしたことを発表したばかりです。オランダ政府は、いずれもNFH(NATO Frigate Helicopter)仕様で空軍向けに8機、海軍向けに12機、計20機を契約しています。