F-35制限付きで飛行再開、ファンボロー出展は断念

F-35制限付きで飛行再開、ファンボロー出展は断念

2014年6月23日のエンジン火災事故により飛行停止措置がとられていたロッキード・マーティンF-35ライトニングIIですが、7月15日、条件付きで飛行が再開されることになりました。アメリカ国防総省が発表しました。

しかし計画されていたファンボロー・エアショーへの参加は中止となり、大西洋横断のためバージニア州パタクセントリバー海軍航空基地に待機していた4機のF-35Bは、アリゾナ州ユマ海兵航空基地に戻り、2015年夏のIOC(初期作戦能力)獲得に向けて訓練を継続します。

飛行再開は各機のエンジンを点検したところ異常が見つからなかったためですが、火災の根本的な原因が特定されていないため、最大速度マッハ0.9、最大迎え角(Angle of Attack)18度、加速度1Gから3Gまでに飛行が制限され、飛行3時間ごとにフロント(リフト)ファンとエンジンをボアスコープで点検しなければなりません。

この3時間ごとの点検が必要なことが、イギリスまでの大西洋横断を断念した理由で、アメリカとイギリスが合同で判断しました。

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