海上保安庁は西之島付近の火山活動について2014年7月24日、羽田航空基地所属MA722の「みずなぎ」で7月23日に実施した観測状況を発表しました。西之島の火山活動は引き続き活発で、新たに北東岸で陸地の形成、溶岩流が海へ流出し、水蒸気を上げている様子が確認できました。
前回の5月21日と比べ、東西は1,300メートルから1,550メートル、南北は1,050メートルでほぼ変わらず、面積は0.86平方キロメートルと東京ドームの約18倍から1.08平方キロメートルと東京ドームの約23倍に拡大しました。
火口はこれまでの北側、南側、北側と南側の間の火口に加え、北東海岸近くに新たな火口「北東火口」を確認し、全4カ所の火口が活動しています。観測に同行した東京工業大学火山流体研究センターの野上教授は、「マグマの供給は依然として活発な状態で、現在の火山活動はここ数カ月間の活動に比べ、上向きであると思われる」とコメントしています。