全日空(ANA)の787が2013年1月16日、高松空港に緊急着陸した重大インシデントについて、冬の低温環境でバッテリーが劣化したことをはじめ、複数の要因が重なりショートした可能性があるとの報告書原案をまとめました。8月5日付の日経電子版など、各紙が伝えています。山口宇部発羽田着のANA692便が高松空港に着陸したもので、機材は機体記号(レジ)「JA804A」でした。
各紙によるとリチウムイオンバッテリー内を満たす電解液は極度の低温下の条件で、劣化しショートの原因になるとしています。瞬間的に不安定な電圧がかかる現象も重なり、発生したとの見方です。
日本航空の787も2013年1月7日、ボストン・ローガン国際空港で「JA829J」で補助動力ユニット(APU)から出火する事故が発生しています。
運輸安全委員会は2014年9月ごろに最終報告書を公表する予定です。