国際宇宙ステーション「きぼう」、日本実験棟の利用状況と今後の予定

国際宇宙ステーション「きぼう」、日本実験棟の利用状況と今後の予定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2014年8月21日、今週分の国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の利用状況と、今後の予定について発表しました。

「きぼう」の船内では、8月4日から8月13日にかけて、「植物の抗重力反応機構-シグナル変換・伝達から応答までを見る」Resist Tubule実験が行われました。その後、8月19日に実験後作業が行われました。

8月11日と8月12日、8月12日と8月13日、8月14日と8月15日、そして8月18日と8月19日には、Soret-Facet実験が行われました。これは、その場観察による溶液中のソーレ効果の解明を目指したものです。実験は8月中は19日から20日、21日から22日、24日から25日、25日から26日、26日から27日、27日から28日にも行われます。

Zebrafish Muscles実験の準備作業も行われています。これはゼブラフィッシュの筋維持における重力の影響を見ることを目的としたもので、8月20日と21日に実施されました。

また、アメリカのNanoRacks社の超小型衛星放出に向けた準備作業が8月18日に行われ、8月19日に最初の放出が実施されました。超小型衛星の放出は、8月20日、21日、22日、25日にも行われることとなっています。また、8月26日にも超小型衛星放出に向けた準備作業が行われ、8月27日、28日、そして29日に放出が行われる予定です。

8月25日からは、2回目となるAlloy Semiconductor実験が始まります。これは微小重力環境下における混晶半導体結晶成長実験です。

加えて、8月26日にEARTH RIM(A-IMAP)ミッションが行われます。これはポート共有装置(MCE)内にある地球超高層大気撮像観測ミッション(IMAP)による撮影と同時に、ISS船内のキューポラから地球を撮影するというものです。

それらに加えて、船内ではStem Cells実験、Space Pup実験、「きぼう」船内の宇宙放射線計測(Area PADLES)が継続中です。船外でも、宇宙環境計測ミッション(SEDA-AP)、全天のX線天体の監視(MAXI)、4K極低温機械式冷凍機の技術データ取得(SMILES)、ポート共有実験装置(MCE)の実験機器の運用といった実験が行われています。

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