FAA、ジェネラル・アビエーションの排出鉛削減で試験燃料を選定

FAA、ジェネラル・アビエーションの排出鉛削減で試験燃料を選定

アメリカ連邦航空局(FAA)は2014年9月8日、FAAのウィリアム・J・ヒューズ・テクニカルセンターで実施する無鉛燃料の第一段階の試験に使用する製品を選定したと発表しました。FAAは2018年までにジェネラル・アビエーションの航空機が排出する鉛削減に向け、取り組む施策の1つです。

選定した燃料はシェル、トタルから1種類ずつ、スウィフト・フューエルズから2種類、計4種類を使い、2014年秋から開始し、2015年秋まで1年間に渡り、試験を行います。

FAAは航空燃料から有害鉛の除去に努める施策の1つとして、AVガスなどから無鉛航空ガソリンへ移行するため、機体、生産・物流、環境、航空機の運用コストへの影響などから候補となる燃料を選定していました。FAAはこの試験を通じ、ジェネラル・アビエーションが使用する航空ガソリンで標準化をめざし、その認証に向けたデータを収集し、計画されている試験項目は2018年に完了します。

アメリカではジェネラル・アビエーションのおよそ167,000機が、100種類程度の低鉛航空ガソリンを使用しています。FAAを管轄するアメリカ運輸省(DOT)は輸送用燃料で唯一、鉛が含まれる燃料を使用しているとし、高いオクタン価が必要とされる航空機についても無鉛化への取り組みを進める予算を確保しています。

メニューを開く