ボーイング予測の貨物市場、輸送量は2033年までに現在の倍以上の見込み

ボーイング予測の貨物市場、輸送量は2033年までに現在の倍以上の見込み

ボーイングは2014年 10月7日、2014年国際航空貨物フォーラム・展示会で2014年から2015年の世界の航空貨物市場予測を発表しました。これによると、今後20年間の国際航空貨物市場は年率4.7%で拡大、輸送量は2033年までに現在の倍以上になると予測しています。

航空貨物量の増加に伴う貨物機の新造機引き渡し数も増加する見込みで、今後20年間のデリバリー数は、新造機が840機、旅客機からの貨物機改修が1,330機との予測です。デリバリー機の52%超が退役機の後継機で、それ以外は市場の拡大に合わせた純増となります。このうち、貨物搭載量80トン以上の大型機が590機、金額ベースで1,900億ドル、貨物搭載量40トンから80トンの中型機は250機、金額ベースで500億ドル規模の見込みです。

ボーイングでは、航空貨物市場は数年間は停滞期間があったとしていますが、その後は好調さが継続し、復調は確かだとしています。国際航空貨物量は2013年第2四半期に上向きに転じ、2014年1月から7月は前年比4.4%増を記録しています。この傾向が続くと、2014年の年間輸送量は2010年以降で最大となる見通しです。

これまでの停滞の要因は、世界経済の停滞、航空貨物として輸送される品種を中心に貿易量の低迷が主要因としています。一方で、アジアと北米間、ヨーロッパとアジア間の輸送量が航空貨物の大半を占め、貨物市場を牽引するとしています。特に、アジア域内、中国国内、アジア・北米間市場は今後20年間で最速で拡大すると予測しています。

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