問題を抱えるドイツ陸軍NH90ヘリコプター

問題を抱えるドイツ陸軍NH90ヘリコプター

2014年6月、ドイツ陸軍のNH90ヘリコプターが、ウズベキスタンからアフガニスタンへ急患輸送中に、エンジンが爆発して緊急着陸する事故がありました。この事故の原因が明らかになり、ドイツ陸軍がヘリコプターを海外展開できなくなる可能性が出てきました。ドイツのThe Localが報じています。

緊急着陸したNH90は、エンジンの爆発により電子機器の多くも動かなくなってしまったため、機体を着陸させるのが精一杯でした。事故機を調べるとエンジン内のドライブシャフトが曲がっており、アフガニスタンへ戻ることもドイツへ戻ることもできない状況にあります。

同様の問題はほかのNH90でも発見されており、専門家はドイツ陸軍の35機全機を飛行停止にするべきだと話しています。対応が遅れると、2016年までドイツ陸軍は海外派遣するヘリコプターを失うことになるとしています。

このほかNH90は、構造材の腐食や重すぎるパイロットのヘルメット、フィルムのようなシートなど多くの問題を抱えていると記事は指摘しています。

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