アメリカ空軍の公式ウェブサイトで、2014年11月10日、MC-12Wリバティー情報収集・監視・偵察(ISR)機を紹介しています。
MC-12Wは陸上自衛隊のLR-2と同じく、ホーカー・ビーチクラフト・キングエア350を改造した機体です。イラクやアフガニスタンでの必要性に応えて、2008年に契約からたった8カ月で3個飛行隊が実戦配備されました。これは第二次大戦中のP-51ムスタングに次ぐ早さです。
これまで40万時間以上戦闘飛行を実施し、搭載するフル・モーション・ビデオや信号情報収集システムで、8,000名以上のテロリストを殺害・捕獲したり、650以上の兵器を発見して兵士や車列を攻撃からそらすなどしています。
現在、MC-12Wは空軍から陸軍と空軍特殊作戦軍団に移管されつつありますが、ミッションの重要さから移管作業はシームレスに行われています。
戦場の監視ミッションというとMQ-4プレデターのような無人機ばかりが注目されますが、こういった地味な有人機の活躍の場も残されているのです。