イギリスのパイロット訓練、ツカノからハーバードIIに

イギリスのパイロット訓練、ツカノからハーバードIIに

BAEシステムズは、2014年11月18日、イギリス国防省からパイロット訓練を受託しているアセント・コンソーシアムが、BAEシステムズの提案する「AIR5428」プラットフォームを選択したと発表しました。AIR5428ではホークT2を補完する練習機として、ビーチクラフトT-6Cを採用します。

ビーチクラフトT-6C

アセット・コンソーシアムは、ホークT2とT-6Cを使用して、イギリス空軍とイギリス海軍の固定翼機パイロットを訓練します。F-35ライトニングIIを採用するイギリス空・海軍のほか、アメリカ海軍とカナダ空軍がT-6Cでパイロット訓練をすることになります。

最近ではニュージーランド空軍もT-6Cを採用しており、世界27カ国の空軍のパイロット訓練にT-6Cが関わり、イギリス、アメリカ、カナダ、ニュージーランドが採用することにより、オーストラリアへのAIR5428の売り込みにも拍車がかかります。

これまで、イギリスとオーストラリアはブラジルのエンブラエルが開発したツカノを使用してきましたが、これがライバルのピラタスPC-9系のT-6に変わるのは大ニュースです。アメリカ空・海軍ではT-6という名称にちなんで愛称を「テキサンII」としていますが、カナダは「ハーバードII」と呼んでいます。当然イギリスもハーバードIIと呼ぶものと思われます。

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