全日空(ANA)は航空大学校にANAの現役パイロットを、2014年12月1日(月)から教官要員として派遣すると発表しました。現役パイロットは航空大学校の仙台フライト課程で学生を教えることとなります。
ANAの現役機長は仙台フライト課程で、エアラインの運航形態とほぼ同様の「計器飛行方式」で訓練を行う最終課程のため、学生の指導に直接携わり、エアラインパイロットとして必要な能力の向上などをサポートします。
期間は2年間ですが、その後も双方のニーズを確認し、必要に応じて継続するとしています。
日本では、短期的には国際線を中心に航空需要の増大や格安航空会社(LCC)の台頭、中長期的には現在主力の40代のパイロットが大量退職する時代を迎え、パイロット不足が懸念されています。
この状況で、ANAは現役のパイロットの派遣を通じ、蓄積してきた実運航の知識、ノウハウを提供し、将来の航空業界を担う学生に対してエアラインパイロットとしての資質の定着を促し、パイロットの安定供給に貢献するとしています。